100万円でカフェ開業!?資金計画からメリットとデメリットをはっきりさせよう!

カフェを開業することに対して、憧れがある方は多いと思います。

 

実際、今は雇われの社員として働いていても、将来的にはカフェの経営者として、個人事業主として独立したいという夢を持つ方は少なくありません。

 

ですが、開業には資金が必要です。

 

そこで今回は、どれだけ安い資金でカフェ開業ができるかを検討しつつ、低資金での開業のデメリットについてご紹介したいと思います。

 

f:id:nyarumeku:20161119161345j:plain

 

カフェはイニシャルコストも収益性も低い業種

カフェは飲食店の中でも収益性が低い業種だと言われます。

 

居酒屋やバー、レストランなど他の飲食店と単純に比較したって、カフェのほうが売上額は低いであろうことは簡単に想像がつくでしょう。カフェは客単価が高いわけでもなく、回転率がイイわけでもありません。

 

ただ、ほかの飲食店に比べて大きなメリットがあります。

 

そのひとつが、安く開業できるということです。

 

居酒屋やレストランは料理を作るための厨房が必要になります。そのぶん多くのスペースが必要になりますし、開業コストも高くなります。バーならお酒だけ揃えればいいように感じるかもしれませんが、そのお酒をそろえるだけでも初期投資がいりますし、なによりバーカウンターなど一つ一つの家具に高級感が必要です。

 

その意味では、カフェはかなり安く開業できる業種です。仮に料理を作っても、家庭用のキッチン程度であれば特別な設備もスペースも必要ないため、かなり安価に開業することができます。

 

カフェは100万円あれば開業は可能

そんなカフェですが、本やネットを見てみると、「500~1500万円はカフェ開業に必要!」 と書いてあります。以下の記事でも触れていますが、もちろん、そこまでの金額をかける人はそういません。

 

 

確かに、開業にかけた費用が高いほど、素晴らしい店にはなりやすいです。良い条件の物件を借り、設備もきちんと業務用のものを使用し、レイアウトはすべてデザイナーに発注し、内装も施工業者にしっかりやってもらうetc……。

 

開業費用はより良い店にするために必要なものですが、それらがカフェとして営業していくために必須かと問われれば、実はそうでもないのです。

 

カフェの開業は100万円もあれば開業することができます。

 

そこで、100万円でカフェを開業するために必要な資金計画や準備について考えてみましょう。

 

f:id:nyarumeku:20161119161417j:plain

 

100万円から始めるカフェ開業

まず絶対に必要なことは、物件を借りる際に居ぬき物件を借りることです。居ぬき物件とは、以前にカフェやレストランなど同業種の物件で営業していたときの造作がそのままの状態になっている物件を指します。

 

居抜き物件の場合、造作(設備や内装など)は有償譲渡がほとんどですが、なかには無償譲渡の物件もあります。つまり、タダでその物件の内装や設備を引き継げるということです。ローコストで開業したい場合は、必ず造作無償譲渡の居ぬき物件を借りましょう。

 

これによって、物件取得費のみでそのまま保健所の審査を通過できる(営業できる)物件が手に入ります。

 

さて、その物件取得費ですが、物件を借りる際には、「家賃1か月分と仲介手数料、そして保証金」を払う必要があります。

 

業務用物件では、仲介手数料は1か月分、保証金は6か月分の賃料が相場ですが、保証金に関しては3か月分と比較的短いものもありますので、開業資金を抑えるなら保証金が少ない物件を選びましょう。

 

坪単価1万円として、10坪家賃10万円(税込)の物件を借りると想定した場合、「10(家賃) + 10(手数料) + 30(保証金) = 50(万)」で、この時点での必要経費は50万円です。この時点で予算の半分がなくなります。

 

そして絶対に欠かせないのが、カフェの営業に必要な「飲食店営業許可」の申請と「食品衛生責任者」の資格取得です。詳細はともかくとして、これらの取得に(自治体にもよりますが)2.5万円ほどかかります。

 

残りは47.5万円です。

 

そして営業をするのに必須なものと言えばもう一つ。材料代、つまり原価代があります。業務用なので、次回からは月末締めの翌月払いに支払いを変えてもらえますが、初回契約時は先払いのお店も多いですし、小さな単位での入荷だとその場で支払いのパターンも多いので、開業資金の一部として計算します。

 

10坪の店で営業するので、目標月商はとりあえず100万円としておきましょう。コンセプトによってはそれ以上も可能ですが、現実的な目標です。原価代を30%とし、33万の費用が必要になります。

 

さすがに、初回から1か月分すべての食材を仕入れるわけではないですし、OPEN時の売り上げは少し増えることを予想して、仕入れを半月分の16.5万円としておきましょう。

 

残りは31万円です。

 

残りは看板やショップカード、名刺などの印刷とトイレットペーパーなどの備品代に使いましょう。特に備品は意外とこまごまと出費につながるので、5万円で済めば御の字ぐらいです。

 

看板や宣伝にかかる費用としては、壁に貼る看板と地面に置くA看板で23万、名刺やショップカード、ポップやチラシの印刷で3万円弱といったところでしょうか。看板などのデザインは当然ですが、費用もないのでデザイナーに頼めません。自分か友達、身内に任せる必要があります。

 

 

おそらく、これで100万円をほぼ使い切ります。もしくはわずかに足りないぐらいです。いかがでしょうか。100万円で店舗を開業するイメージが付きましたか?

 

物件取得費 500,000円

資格+許可申請 25,000円

材料費 165,000円

看板やその他備品 310,000円

Total 約1,000,000円

 

個別事例によって多少増減はしますが、おそらく100万円で開業するとなれば、この概算からは大きくズレることはないと思います。これを見て、あなたは100万円でのカフェ開業についてどう思われたでしょうか。

 

100万円開業のデメリット

低予算開業のデメリットは多くの予算をかけた場合に比べてたくさんあります。

 

たとえば、先ほど家賃10万円の居抜き物件を取得する前提で開業資金を計算しました。

 

お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、予算が限られると取得できる物件も限られます。仮に予算が100万円しかない場合、「家賃(1か月分) + 仲介手数料(家賃1か月) + 保証金(3か月分) = 5か月分の家賃」の計算に当てはめると、家賃20万円の物件では自動的に開業できない計算になります。

 

保証金が3か月未満の物件は、かなりの田舎でもない限りまずないので、5か月分の家賃は最低限必要なものとして計算する必要があります。予算が少ないと、狙える物件や条件自体がかなり限られてしまうのです。

 

そのうえで、取得した物件を改装する費用もありません

 

物件取得費でほとんどのお金を取られてしまうので、多少の気に食わない点は飲み込んでそのまま開業しなければいけません。自分のやりたいお店をやるにはお金がかかるのです。

 

低予算開業のデメリットは以下の通りです。

 

・物件の選択肢が少ない

・改装費用がほとんど取れない

・店舗の自由度が低い

・プロに外注できず自分でやる範囲が多くなる

・物件規模が小さくなるので売り上げ予想も小さくなる

・十分な広告宣伝ができない可能性が高い

 

以上です。

 

こうしてみると、100万円でのカフェ開業はいばらの道であることが分かるでしょう。実際問題、居ぬきの店舗を使うとしても、よっぽどなんらかの好条件がそろっていない限り、かなり難しい金額です。

 

また、仮に100万円で開業できても、翌月にはまた賃料の支払いと物件の保険料、原価や水道光熱費の支払いなどがドッと押し寄せてくるので、40~50万円の費用が追加で必要になります。開業の際には、どんなに小規模のお店でも200万円(できれば300万以上)は使うイメージを持っておいたほうがいいかもしれません。

 

マルシェやイベントなど、臨時営業から拡大を目指す

現在資金がない方にとって、最も現実的なカフェ開業の手段が、マルシェやフリーマーケットなどのイベント内での臨時営業からスタートしていくという方法です。

 

イベントでの出店に最低限必要な金額は以下の通り。

 

喫茶営業許可(臨時) 1,000~4,000円

出店料 3,000円~10,000円 

備品代(テントなど) 60,000円

消耗品費 5,000円

レンタカーやガソリン代など 5,000円

Total 約84,000円

 

原材料費は別として、イベントなど臨時のカフェ開業であれば、初回の出店で10万円程度で開業することができます。実店舗の営業よりは確実に少ない価格での出店が可能です。

 

ただ、臨時の営業にしたってお金をかけようと思えば様々なポイントでお金がかかります。たとえば、電気ケトルやお湯を保管しておく魔法瓶のポット。商品をきれいにしておくディスプレイ棚やお店を飾る看板などなど…。

 

売上を上げるためには、必要な準備がたくさんあります。

 

実際のところ、10万円ではすまないことのほうが多いと思います。

 

ですが、イベント出店は実店舗を出すときの練習になります。特に、イベントは通常の店舗よりも多くのお客さんが来るため、店舗を回すオペレーションを考えるための練習の場としてはうってつけと言えるでしょう。

 

もし、いざ融資を受けるとなったら、イベントでの売り上げも"カフェの実績"としてアピールできるので、融資を少しでも考えている方にはおすすめです。

 

 

うまくすれば、実店舗以上の売り上げだって見込めます。まずはイベントから始めて売り上げを伸ばしたり、ファンのお客さんを増やしてから実店舗開業という道もアリでしょう。その際のポイントとしては以下の通り。

 

Point!

自作でもいいので、名刺やショップカードを持っていく

ホームページやSNSで情報発信をする

売上目標を明確にし、達成するための見せ方を考える

 

イベント出店の際の詳しい出店手続きや、必要な許可申請に関しては以下の記事を参考にしてみてください。

 

 

将来的に実店舗でのカフェ開業を考えているけれど、現段階での資金に乏しいという方は、イベントなど臨時のカフェ営業をしつつ資金計画を立ててみるのもよいのではないでしょうか。