カフェオーナーは意外と副業をしています!マルシェへの出店からアルバイトまで

「カフェを開業したら、カフェ一本でご飯を食べていく」

 

カフェ開業を考える方の中には、こういった思い込みというか、理想を抱いている方が数多くいらっしゃいます。もちろん、カフェや喫茶店の売り上げだけで収入を得て、それだけで暮らしていくというのは理想でしょう。

 

ですが、実際問題として、それはかなり難しいと言えます。

 

カフェはドリンクの利益率が高いため、フードロスの多いレストランや居酒屋に比べると比較的赤字になりにくい業種ですが、一方で売り上げが少なく「暮らしていけるだけの黒字も出しにくい」業種なのです。

 

今回は、小さなカフェのオーナーが副業を持つことのメリットと、どんな副業がありうるのかをご紹介します。

 

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小さなカフェの売り上げと収入の関係

仮に、10坪程度のコーヒースタンドなど小規模店舗で、月の売り上げを50万と想定しましょう。すると、以下のような経費と残額が予想されます。

 

家賃10万円

水道光熱費3万円

原価(15%)7.5万円

梱包材(カップなど)3万円

保険代0.5万円

備品代1万円

Total 約25万円

 

「カフェを開いて営業するだけ」で以上のような経費がかかります。上記の状態は少な目に見積もっているので、月50万の売り上げを上げていたら、実際にはもう少し多くの経費が出ていくことでしょう。

 

さて、この時点で利益は25万円です。税金や事業税、国民年金などをひかれると、月に20万円前後の収入です。

 

「一応、それだけあれば暮らしていける」と思われるでしょうか。

 

実際のところ、カフェ運営には突発的な出費がつきものです。エスプレッソマシンが壊れてしまったら?保険はあるかもしれませんが、その間の収入がなくなります。自分が体調を崩したら?完全に収入はなくなるでしょう。

 

カフェを運営していくうえで、目標収益は「自分がギリギリ暮らせるレベル」ではなく、「余裕のある暮らしができるレベル」を設定するぐらいでちょうどいいのです。

 

カフェの季節要因と売り上げの関係

また、カフェには季節要因があります。季節によってドリンクが出づらかったり、観光地でカフェをやっていれば季節によってお客さんの数はさらに増減するでしょう。

 

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ここでよく勘違いしがちなのが、「季節要因があるにせよ、年間での売り上げが一緒なら何も違わないでしょ?」という考え方。実は、季節要因に左右されやすいお店かどうかは、経営状態にかなりの影響を与えます。

 

夏場にバカ売れしてほかの季節は全く売れないお店の年商600万と、季節ごとのピークはないけれど安定して年商600万円のお店は、まったく同じようで確実に後者のほうが多くのお金を残せます

 

その要因を以下にリスト化しましょう。

 

・収入のない季節でも人件費や仕入代などのロスは発生する

・お金のない時期に運転資金として融資を受けると、利子が発生する

・特定の時期に大きな売り上げが発生すると、無駄遣いしやすい

・大手と違い、個人では明確な季節要因を分析できない

 

細かい要因を挙げればキリがありませんが、大きなポイントはこんなところです。

 

「あらかじめ売り上げが少ない時期が分かっているなら、仕入れを減らせばいい」と思われるかもしれませんが、どんなに売り上げが少ない時期でも突発的にお客さんが来ることはあり得ます。

 

そんな時に、「材料がないのでお作りできない」とあなたは断れるでしょうか?お店の悪評につながるかもしれませんし、なかなか簡単に割り切れるものではないでしょう。

 

このように季節要因によってカフェの経営は大きく左右されるわけですが、実際問題として季節要因のないカフェはありません。もっと広く言えば、すべての飲食店は季節要因に左右されます。都会のカフェなら夏場や正月はお客さんが減りますし、観光地なら観光シーズン以外はお客さんが激減します。

 

こうしたときに、カフェ以外の副業を持っていることはとても大きな経営的、心理的支えになってくれることでしょう。

 

カフェのオーナーはどんな副業をしているのか?

こういった要因から、カフェのオーナーや経営者は一般の方が思っている以上に、副業をしている方が多いのです。では、カフェのオーナーは一体どんな副業をしているのでしょうか。

 

だいたいは以下のような副業に分かれるかと思います。

 

・むしろ本業でサラリーマンをしていて、カフェが副業

・カルチャースクールや専門学校での講師

・マルシェやイベントでの出店

・カフェスペースを使ったイベントやセミナー(外注含む)

・突発的な支出に対応するための日雇いアルバイト

・カフェ以外の個人事業との併用

 

こんなところです。

 

特に多いのが、少し前に流行ったマルシェやイベントでのカフェ出店(臨時の喫茶店営業)でしょうか。おおよそ、1日で20,000~100,000円ほど売り上げることができるので、副業どころか、イベントを主体にして生活している個人事業主もいるほど。

 

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毎週イベントに参加できれば、1人暮らしなら問題なく暮らしていけるでしょう。

 

ただし、たいていのイベントは出店審査があるので、「イベントを主体に暮らしていく」ことを目標にするのは危険です。また、最近は飲食系の出店を断るイベントも増えてきました。保健所の目も厳しくなっているので、あくまでイベントは臨時収入として考えるのが吉でしょう。

 

興味のある方は、以下の記事を参考にしてみてください。

 

 

あとは、季節要因が大きい「観光地でお店を構えている方」や、「まずは小さな店舗から作ってより大きな店舗展開を考えている方」は、意外と日雇いアルバイトや短期のアルバイト、派遣などの副業をしている場合もあります。

 

仮に日雇いアルバイトの日給を10,000円とすると、先ほどのコーヒースタンドの例で同じだけの収益を上げるには15,000円前後の売り上げが必要になります。コーヒー1杯の価格を350円とすると、43杯を提供しなければなりません。季節要因のあるカフェではそう簡単な杯数ではありません。

 

変動要因が大きいカフェや喫茶店にとって、日雇いアルバイトのように「1日働けば〇〇円が固定でもらえる」仕事の重要性やメリットが分かるでしょう。

 

また、カフェオーナーはサラリーマンなどと違って「〇〇日を休み!」としてしまえば休みにできるので、日雇いアルバイトなど、特定の日だけ働くスタイルに合っているのもあります。

 


もちろん、あくまで本業は「カフェのオーナー」なので、カフェの売り上げを伸ばさずに副業ばかり頑張るのも考えものですが、売り上げの少ない季節や、とりあえず固定客がつくまでの時間と費用を、日雇いアルバイトや単発の派遣でまかなうというカタチも一つです。

 

ショットワークス ショットワークスなどは、日雇いのアルバイトも探しやすいのでおすすめ。興味があれば、まずは一度見てみるのもいいでしょう。

 

カフェは固定客がつくまでに時間のかかる業種でもあります。「とりあえずの資金繰りをどうするか」、「季節要因として本業の収入が少ない時期をどう過ごすか」をきちんと考えながらカフェを経営していかれることをおすすめします。