カフェの開業費用はコンセプトによって変わります!あなたのカフェのコンセプトはなんですか?

本やインターネットで少し調べてみると、カフェ開業に必要な費用がいろいろと公開されています。例えば、以下の記事では開業費用はこのように紹介されています。

 

  • 移動カフェ 400万円
  • 自宅カフェ 700万円
  • 独立店舗カフェ 1,500万円

 http://moneyreport.hatenablog.com/embed/cafe_friend_stop

 

正直言えば、この数字はあまり正確とは言えません。というより、カフェ開業にかかる費用なんて正確には出せません。その理由は「人によって思い描いているカフェのスタイルが違うから」です。

 

そこで今回は、最も多くの人が「カフェ」と言われて思い浮かぶであろう"独立店舗型のカフェ"をいくつかのタイプに分けて、各タイプのどこで、どのぐらいの費用が必要になるかを簡単にご紹介したいと思います。

 

カフェの種類と初期投資の関係

独立店舗型カフェをいくつかのタイプに分けるとすれば、大きく以下の4つ、もしくはその複合型に分かれるかと思います。※もちろん厳密には区分しきれないものもあるので大ざっぱな分類です

 

・フードメインのカフェ

・ドリンクメインのカフェ(コールドプレスジュースなど)

・コーヒースタンドやテイクアウトメインのカフェ

・豆の自家焙煎店や雑貨類の販売を兼ねたカフェ

 

さて、この中で、一番お金がかかるのはどのタイプでしょうか。

 

ハイリスクハイリターンのフードメインのカフェ

多くの場合、フードメインのカフェが一番費用が必要になります。キッチンスペースの内装とシステムキッチンなどの設備費が必要だからです。また、キッチンと客席それぞれのスペースが必要になるため、店舗の賃料も自然と高くなります。

 

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もちろん、家庭用コンロに家庭用オーブンレベルで調理する個人店もあるので、「フードメインだから多くの費用が必要」と言い切ることはできませんが、平均するなら最もお金がかかるのがこのタイプ

 

ネットやカフェ雑誌で、「カフェ店舗の開業には800~1500万が必要です!」とうたっていたら、だいたいこのタイプだと思ってください。

 

都会での運営には初期費用もランニングコストもかかるため、大手や異業種からの参入が最も多いタイプです。逆に、郊外店で運営するなら、ランチもカフェも一気に済ませてくれる可能性が高いので、個人でも十分に戦える可能性があります。

 

開業資金も多く、食材のロスや人件費の高コスト化などランニングコストも高いというハイリスクなパターンですが、そのぶん、他のジャンルに比べると売り上げも大きくなりやすいです。

 

ローリスクローリターンのテイクアウトカフェ

そうしたフードメインのカフェとは対極にあるのが、コーヒースタンドやテイクアウトメインのカフェ。こちらは10坪以内の小規模なスペースで運営され、初期費用100万円以内で開業も可能です。

 

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ただし、田舎ではまず難しいスタイルですし、都会でもきちんとしたコンセプトがなければ成功はしません。カフェは空間を味わいに来るお客さんも多いにもかかわらず、そのメリットを捨てテイクアウトのみ、もしくは少数の客席で戦うのは、なかなかハードです。

 

「他店の量産型カフェには負けないレベル」で自分の抽出技術、あるいは素材の質、商品のクオリティに自信のある方や、オフィス街のど真ん中で黙っていてもテイクアウト需要がでるような超好立地かつ格安で物件を借りられる条件でもなければ、なかなか手をだしにくいジャンルでしょう。

 

その代り、ランニングコストも低く赤字にはなりにくいので、副業で営業するのにはアリです。実際、本業を別に構えて、副業で週末だけコーヒースタンドを営業している方もいらっしゃいます。

 

その他のカフェの開業資金

ちなみに、フードメインのカフェやコーヒースタンド以外の以下のようなタイプは、居抜き店舗(以前のカフェ内装をそのまま引き継いだ店舗)なら、だいたい200万円ぐらいから開業できるかと思います。

 

・ドリンクメインのカフェ(コールドプレスジュースなど)

・豆の自家焙煎店や雑貨類の販売を兼ねたカフェ

 

もちろん、焙煎機だってこだわりだせば600万以上するものもありますし、雑貨だって規模によってはかなりの額になります。ドリンクメインのカフェも業務用のマシンを揃えたりすると、そこそこ大きな費用になりますので、一概には言えません。

 

ただ、ネットや雑誌で言われるカフェ開業の資金は少し大げさに言い過ぎている気がします。カフェの開業資金なんてそんなに必要なものではありません。全ての店舗をスケルトン(何の内装もされていないまっさらな状態)から始めるわけでもないでしょう。

 

以下のカフェ開業の本でも、カフェの開業資金は10坪のスタンド式コーヒーショップで830万円、20坪のコーヒー専門店で1,450万円必要となっていますが、正直、かけすぎです。

 

少ない資本で始める開店・開業ガイド

少ない資本で始める開店・開業ガイド

 

 

経営者なら、「これぐらいかかるなら貯金をしなくては」ではなく、「ここからさらにどこが削れるのだろうか」と考えるべきではないでしょうか。

 

スタイルにもよりますし、ランニングコストのことさえ考えなければ、最低100万円からだって開業はできます。その選択肢がベストかは置いておくとしても、開業資金は事業規模や開業したいスタイルとセットで考える必要があるでしょう。

 

ただ、気を付けて欲しいのは、「資金はいくらあっても足りないことはない」ということです。「よく言われる開業資金が高すぎる」のが問題であって、「だから開業時に持っている資金は少なくても良い」と言っているわけではないのでご注意を。開業だけでお金がなくなってしまう事態は絶対に避けるべきです。

 

カフェの開業資金に大きく関係する要素

ちなみに、カフェの開業資金に大きく関わる要素をリストアップしておきます。100万円単位で開業資金が大きく変わるような要素を上げていきます。

 

  1. 物件の規模と立地と保証金の期間
  2. スケルトンか居抜きか
  3. 内装工事や水道工事は必要か
  4. コンサルを入れるかどうか
  5. 事業規模はどのぐらいか
  6. フードは提供するか否か
  7. 物件を借りてからの準備期間は何か月か
  8. 業務用機材はどのレベルのものを用意するか
  9. 業務用機材は購入かリースか
  10. 内装やロゴ、広告宣伝その他にデザイナーを入れるかどうか

 

だいたいこんなところでしょうか。カフェ開業の際にポイントなのが、「事業規模はどのぐらいか」です。

 

具体的な事業計画を考える段階になると、一番に考えるべきことなのですが、雑誌やメディアを見て、「〇〇万円と書いてあったから、このぐらい必要なのかな?」と言っている方には特に忘れている方が多い気がします。

 

たとえば、カフェや喫茶店と言えば、マスター1人や夫婦2人で小規模にやっているお店をイメージする方が多いですが、チェーン店を見てみれば常に10人近いスタッフが動き回っている大規模なカフェだってあります。

 

資金のイメージは湧かないかもしれませんが、坪数や席数、店舗のレイアウトなどを詳細に記した雑誌で『Good Design Cafeという本があります。「自分のやりたいカフェがどのぐらいの事業規模なのか」をハッキリさせたい方にはおすすめです。

 

good design cafe

good design cafe

 

 

小さな個人店ばかりを思い浮かべていた方には、「個人でそんな中規模・大規模カフェを運営しても資本のあるチェーンに勝てるわけがない!」と思われるかもしれませんが、むしろ自分の目でスタッフを管理できるからこそ、チェーン店よりも細かなサービスができるメリットもあります。

 

実際、コーヒー器具のメーカーや卸売業者に尋ねたところ、ここ数年は特に小規模なカフェのほうが潰れる割合が大きいらしく、経営としては安定しにくいと言われています。

もちろん、開業資金も運転資金も小さなカフェに比べれば圧倒的に大きくなるので、「じゃあ銀行から借金して大きなカフェを作ろう!」というのはおすすめしませんが、最初から選択肢に入れないのももったいないでしょう。

 

単純なカフェの開業資金の大小だけではなく、それが自分の立ち上げたいカフェのコンセプトに合っているかどうかも同時に考えてみてはいかがでしょうか。